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インターネットが普及し、以前なら雑誌や知人からの口コミで情報を得ていたようなことも、掲示板などを通じて簡単に情報を取得することができるようになりました。

掲示板といえば2ちゃんねるが有名ですが、同じく巨大掲示板として「爆サイ.com」という掲示板があります。

爆サイ.comでも、その特性から誹謗中傷が日常的に行われています。爆サイ.comの特徴や被害事例、誹謗中傷にあたる投稿の削除方法や犯人の特定方法などをまとめました。

爆サイ.comの特徴と誹謗中傷が起きてしまうメカニズム

地域性に特化した話題が特徴の掲示板

掲示板には運営サイトによって特徴がありますが、爆サイ.comは地域性に特化した掲示板であるという特徴があります。

爆サイ.comでは沖縄版から北海道版、さらには海外版まで掲示板が細分化されており、その地域特有の話題に関するスレッドが立っています。

カテゴリーも多岐にわたっていて、ニュースや政治経済、社会や災害掲示板のほか、スポーツ掲示板や地域ごとの雑談掲示板、フリマやママ育児掲示板、グルメ掲示板などもあります。

そのほかにも、風俗やホスト、回春や出会い系などのカテゴリーもあり、その中で店やサービスごとにスレッドが立つなど、細分化された情報が充実しています。

2ちゃんねるに次ぐ巨大掲示板

爆サイ.comの規模は2ちゃんねるに次ぐ大きさで、2016年には99億回のpvを記録しました。掲示板の数は2,500を超えており、960前後の2ちゃんねるを大きく引き離しています。

閲覧している人の分布ですが、風俗やホストなどの夜の仕事をしている人や会社員が多く、またスマホユーザーが8割以上となっています。

住んでいる近くのお店の情報などを空いた時間にささっと見るなど、身近なことについての情報を手軽に得るために利用している人も多い掲示板と言えるでしょう。

ローカルコミュニティならではの問題点

地域に特化した情報が集まるため、実生活で利用するお店や地域、サービスの情報が集まりやすく、近所の知り合いについての噂や最寄りの駅にある風俗店の評判など、より具体的な情報のやり取りがなされるのも特徴です。

そしてそのために、有名人や芸能人ではなく一般人に関する誹謗中傷が起きやすい掲示板ともなっています。

爆サイ.comの誹謗中傷書き込みによる被害事例

爆サイ.com上で誹謗中傷や名誉毀損などの被害を受けている人は少なくありません。被害事例をいくつかピックアップしました。

イニシャルや伏字で名前を挙げられて誹謗中傷を受けている

一部伏字で名前を挙げられ、「ヤリマン」「淫乱」などと誹謗中傷を受ける被害も出ています。たとえば「U田」「Y下」など苗字が伏字の場合もあれば「K子」など下の名前の一部が伏字になっていることもあります。

普通に考えれば、一部伏字にされていれば人物は特定できないものと思いがちです。しかし、爆サイ.comは地域に特化しているため、「その地域に住んでいる」という縛りがかかるので特定されやすくなります。

また、どこに勤務しているのかという情報や、伏字で名前を挙げられている人についての家族構成、住んでいる地域などの細かい情報などと相まって、個人が特定されやすい状態になることは珍しくありません。

風俗で働く女性に対し、源氏名で誹謗中傷する

爆サイ.comで起きる被害の中でも多いのが、風俗店で働く女性に対しての誹謗中傷です。爆サイ.comには風俗店やホストクラブなどのカテゴリーもあり、そのカテゴリーの中では店舗ごとに多数のスレッドが立っています。

その中で「この女性の評判を聞きたい」という人に対し、女性の評価について書き込みがなされています。

この書き込みがしばしば女性の名誉を毀損し、誹謗中傷となっていることが多いのです。

しかし基本的に風俗嬢は源氏名で仕事をしています。そのため、もし誹謗中傷を受けたとしても源氏名での中傷となるため、本当にそれが被害者本人に対する誹謗中傷なのかどうかということも問題になります。

単なる源氏名を明示しての誹謗中傷であれば、被害者本人に対する権利の侵害は認められにくいものです。しかし、爆サイ.comの場合は地域だけではなく、店舗まで限定されての書き込みとなっているため、たとえ源氏名であったとしても被害者を特定するには十分です。

個人情報を流出される

被害者が個人情報を流出されるのも頻発しています。パチンコ店で働く女性や風俗嬢、ホステスなどのサービス業で名前や顔が出る仕事をしている人が被害を受けていることが多いようです。

被害者が住んでいるところや交際履歴などの事実だけではなく、事実ではないようなこともあることないこと書かれており、それを読んで楽しむという一種の娯楽のような状態になっていることもあります。

爆サイ.comの書き込みを削除する方法

特定の地域に関する情報が多く掲載されている爆サイ.com。そのぶん、誹謗中傷がなされてしまうと個人を特定されやすいので、一刻も早く対処する必要があります。

まずは、爆サイ.comに投稿された誹謗中傷の書き込みを削除する方法について見ていきましょう。

爆サイ.comの投稿削除窓口

ある投稿によって名誉毀損やプライバシーの侵害などの被害を受けた時には、その投稿を削除してもらうよう手続きを取るのが基本です。これは爆サイ.comのみならず、2ちゃんねるやツイッターなどでも同じです。

爆サイ.comの場合は、投稿削除依頼については掲示板の中に「削除依頼フォーム」を設置して対応しています。このフォーム以外の方法で削除依頼をすることができませんので注意してください。

依頼フォームは、掲示板のスレ画面の最下部に設置されています。画面を一番下までスクロールすると、「このスレッドのURL」としてURLが表示される部分があります。そこに「最初から表示」や「最新レス」などのメニューボタンが設置されている部分がありますが、そこに「削除依頼」ボタンがあります。

外部参考リンク:削除依頼について|爆サイ.com

削除依頼フォームの書き方

削除依頼フォームでは、スレッドNo.やタイトル、レス番号や通報区分など、いろいろな情報を記入する必要があります。 誹謗中傷の書き込みがなされているスレッドから「削除依頼」のボタンを押して削除依頼フォームに入るため、掲示板のタイトルやスレッドNo.、スレッドタイトルまでは自動入力されています。削除依頼フォームに入ったら、自動入力されている情報が間違っていないか確認しましょう。

レス番号や通報区分、返信用アドレスなどは手入力しなければなりません。レス番号とは番号の前に#がついているものです。スレッドが立つと、一人一人がコメントを書き込んでいきますが、そのコメントのことを「レス」と言います。 レスは順番に従って数字が割り振られていますので、誹謗中傷にあたるレスの番号をフォームに入力します。

爆サイ.comで削除依頼をするときの注意点

削除理由をしっかりと記載する

削除依頼理由は750文字以内で入力する必要があります。できるだけ客観的に、どのような権利が侵害されているのか、法的な観点から書くように心がけましょう。このとき注意が必要なのが、主観的、感情的になりすぎないこと。

確かに誹謗中傷されたり、個人情報を勝手に暴露されたりすると非常に腹が立ちます。しかし削除依頼の相手は書き込みをした本人ではなくて爆サイ.comの運営者です。あくまでも節度を保った依頼が必要となります。

爆サイ.comでは、威圧的な削除依頼とみなされると削除依頼に応じてもらえないだけではなく、その後さらに誹謗中傷がなされたとしても対応してくれなくなる可能性があります。削除依頼は爆サイ.com側が設定しているルールをよく読んで守る必要がありますので、注意してください。

削除依頼はコメント番号ごとに送信する

誹謗中傷の書き込みが行われる時には、一度きりの書き込みでは終わらないことの方が多いものです。ある人をやり玉に挙げて個人情報を暴露する・その人を貶める悪口を複数人で言い合うほか、スレッドをまたいでいろいろなところで誹謗中傷の書き込みがされるといったことが起きやすいからです。

そのため、できればそれらの書き込みをまとめて削除依頼できれば手間もかからないのですが、爆サイ.comの削除依頼フォームではコメント番号(レス番号)ごとに削除依頼を行う必要があります。

例えば、一つのスレッドの中で、#15〜#25のコメント番号にわたって誹謗中傷が行われた場合、削除依頼は#15、#16、#17…と、ひとつずつ情報を依頼フォームに入力して削除依頼を行わなければなりません。

自分が誹謗中傷してしまったら。自分の投稿は削除できる

もしも自分が誹謗中傷された側ではなく、してしまった側になった場合、できるだけ早く自分で自分の投稿したレスを削除することをお勧めします。 悪意がなかったとしても、結果として名誉毀損やプライバシー侵害を引き起こしてしまったら、発信者を特定されて慰謝料を請求されたり、最悪の場合は逮捕されたりしかねません。

レスを投稿する時に「削除パス」という4文字の英数字を設定することができます。自分が投稿したレスは、右上に[削除]メニューが表示されます。そこをクリックすると、削除パスの入力画面に移るので、投稿時に設定した4文字を入力すれば投稿したレスが削除されます。

ちなみに、この4文字を忘れてしまった場合は調べることができませんので、削除パスを忘れてしまったら削除することはできません。削除依頼にも応じてもらえないので注意してください。

同じ内容で何度も削除依頼を送信しない!

爆サイ.comでは、削除依頼はコメント番号ごとに行わなければなりません。また、基本的には削除依頼をしてから72時間以内の対応となっているため、削除依頼をしたからといってすぐに対応してもらえるわけではありません。

誹謗中傷されているときは、できるだけ被害を抑えたいもの。しかし、72時間以内に同じコメント番号のコメントに対して削除依頼をするのは控えましょう。

同じ内容の削除依頼が72時間以内に連続した場合、爆サイ.comに「業務妨害」と判断され、爆サイ.comの禁止リストに入れられてしまうからです。禁止リストはいわゆる「ブラックリスト」と似たようなものとイメージするとわかりやすいでしょう。

禁止リストに登録されてしまうと、その後の対応は期待できません。焦る気持ちはわかりますが、重複して削除依頼をかけないよう注意してください。

威圧的削除依頼とは

禁止リストに登録されるのは、72時間以内に同じ内容の削除依頼をかけた場合だけではありません。「威圧的削除依頼」がなされた場合も、業務妨害として禁止リストに入れられてしまう可能性があります。

威圧的削除依頼とは、例えば「さっさと削除しろ」「まだ削除が終わらないのか」などの高圧的な文言で削除依頼をかける場合です。削除依頼フォームには依頼理由を記載する欄がありますが、ここに高圧的な文言を入れることのないよう、くれぐれも注意してください。

グーグルの検索結果に残っているとき

爆サイ.comで削除対応が完了しても、グーグルの検索結果にはまだ表示されている…このような現象は珍しくありません。爆サイ.comではスレが削除されていたとしても、グーグルの検索結果は一定期間の間過去の情報を表示することがあります。

これを「キャッシュ」と呼びますが、もし爆サイ.comで削除が終わっているのに、グーグルの検索結果画面には誹謗中傷の書き込みが表示される場合には、爆サイ.comではなくグーグルに対して「キャッシュの削除依頼」を行う必要があります。

グーグルに対するキャッシュの削除依頼については(リンク:)「グーグルキャッシュ削除(タイトル未定)」に詳しく記載していますので、参考にしてください。

もしも爆サイ.comが削除に応じてくれない場合には、送信防止措置依頼書を作成して郵送する・削除の仮処分申し立てを行うなど、ほかにも選択できる方法があります。

参考:ネットの誹謗中傷の書き込みを削除する7つの全手順を徹底解説!

爆サイ.comに誹謗中傷を書き込みした人物を特定する!

誹謗中傷のレスを投稿した犯人を突き止めて、慰謝料を請求したい・名誉毀損で訴えたいなど、何らかの法的措置を取りたいと考えることは珍しいことではありません。

相談される人の中にも、感情的におさまりがつかずに「費用がかかってもいいから訴訟を起こしたい」という人はいます。そういう場合は、爆サイ.comに対して情報開示請求を行うことになります。情報開示請求について見ていきましょう。

IPアドレスの開示請求で書き込んだ人を特定する

誹謗中傷や名誉毀損、プライバシー侵害などの被害に遭った時、プロバイダ責任制限法に基づいて「発信者情報開示請求」をすることでその書き込んだ本人を特定します。

発信者情報開示請求は2段階になっていて、まずは爆サイ.comに対して投稿のIPアドレスを開示するよう請求し、それを持って、投稿者が利用しているインターネットサービスプロバイダに対して投稿者の氏名や連絡先などの情報開示を請求するという流れです。

爆サイ.comに対してはIPアドレスの開示請求(ログ照会)を行いますが、ログ照会についても依頼フォームが設置されているのでそこから行うことになります。

外部参考リンク:捜査関係事項の照会・ログ照会依頼フォーム|爆サイ.com

開示請求するときにはログ保存も合わせて依頼する

情報開示請求の対象となったレスがすでに削除されてしまっている場合には、情報を抽出することができません。削除後の情報開示は難しいため、IPアドレスを開示請求する際には、ログを保存したいということを合わせて爆サイ.comに伝える必要があります。

ログ照会依頼フォームには、詳細や備考を書く欄がありますので、そこにログを保存してほしいということを一言加えておきましょう。

仮処分や開示請求訴訟が必要

ただ、基本的にIPアドレスの開示請求は個人がログ照会の依頼フォームから請求しても、開示するかどうかの判断は爆サイ.comが任意で行うため、認められる確率はほとんどありません。

対策法としては、裁判所の仮処分命令や開示請求訴訟という法的手段による必要があります。また、警察が動いてくれる場合には、操作関係事項照会書によるログ情報の照会請求をすると早めに対応してくれます。 

外部参考リンク:捜査関係事項の照会|爆サイ.com

爆サイ.comの誹謗中傷削除や犯人特定は弁護士に相談を

これまで見てきたように、ローカルコミュニティの爆サイ.comで誹謗中傷されてしまうと、リアルに付き合いのある人にも誹謗中傷された内容を知られて誤解されるという被害が考えられます。

投稿削除については爆サイ.comのルールをしっかり押さえて自分で対応できることも少なくありません。しかし、誹謗中傷の投稿を行なった人を特定したいという場合には、IPアドレス開示請求は法的手段をとって行わなければ、個人の開示請求にはほぼ応じてもらえません。

裁判所に対して開示請求の仮処分命令申立てや、情報開示訴訟を行う場合には、法的な知識は不可欠です。そのため、どうしても個人で対応するには限界があります。

迅速に誹謗中傷の被害を抑えて解決にもっていくためにも、法律のプロであり、経験も豊富な弁護士に依頼することをお勧めします。